デンソー福島その4|どんなことでもいいからチャレンジしてみろ
どんなことでもいいからチャレンジしてみろ
斎藤
秋吉さんを指導してくれた当時の上司の方がそのようにフォローしてくれたことが記憶に残っているのでしょうか。
秋吉
そうですね。
私自身が西尾へ研修に行ったとき、福島からやってきたメンバーでQCをやろうとしたことがありました。
私が最年長ということでリーダーを買って出たというか、やらざるを得ない状況になったのです。
私以外もみんな新人ですから、どうしたら良いものかなかなか分かりません。
チームをまとめるマネジメントもうまくいかないときに、研修先の班長から「まずはどんなことでもいいから、チャレンジしてみろ」とアドバイスされました。
それを聞いて少し気が楽になり、安心して活動に取り組めるようになったのです。
そういったところを参考にして今回、活動したわけです。
斎藤
お話を聞いてみると資料に書かれていない様々な工夫があったことがよく分かります。
経験が違い、モチベーションや意識が異なる方々がいっしょになって新しいことを立ち上げる中で、最も難しい点はどこでしょう。
秋吉
ギャップがあるというか、違ったメンバーが1つになるところが、最も難しい点でしょう。
高度技能員からすると何も知らない新人を教えるわけですから、多分苦労していたと思います。
教わる側の新入社員にも苦労があったでしょう。
例えば、設備のオペレーションを教えるときでも、高度技能員が詳しく教えても新人社員はなかなか理解できません。
そうすると、高度技能員は「何回説明しても分からない」とか「この前もいったのに」といってしまいます。
新人社員からすると、いわれていることを理解しきれていないわけです。
私も中途入社で入ったばかりのころ、同じような思いを持ちました。
そこで、私が両者の間に入り、双方の話を聞いたうえで高度技能員に「彼はこんなことを知らないから、もう少しこういう方向で教えてほしい」とお願いしたことがありました。
斎藤
橋渡しのようなことをした感じですね。
お互いの気持ちが分かるのは大きいことなのでしょうか。
秋吉
私自身が同じような気持ちになったことが一番だと思います。