デンソー福島その7|「ものづくりは人づくり」とは?
「ものづくりは人づくり」とは?
斎藤
秋吉さんご自身のことについてうかがいたいと思います。
発表資料の中で「ものづくりは人づくり」という言葉がかかれています。非常に印象的です。
秋吉さんはなぜ、そういうふうに思ったのでしょうか、何かエピソードはあったのでしょうか。
秋吉
私がデンソー福島に入社した新人社員のころ、西尾のマザー工場で研修を受けました。
その際、班長から「やってみなさい」「まずはチャレンジしてみなさい」という言葉をかけられたのが一番の教えになったと思っています。
そういわれたことで、私自身が「失敗してもいい」と安心してトライできるようになりました。
今では部下にいろいろなチャレンジをさせるだけでなく、失敗してもそれを責めずに一緒に原因を考えるように心がけています。
斎藤
そういうことを進めた結果、生産ラインの品質が上がったり、チャレンジした人が成長したりするのを見ると、喜びになりますよね。
ものづくりは厳しい世界だと思いますが、これから業界に入ってくる人に対し、ものづくりの面白さを伝えるとしたら、どんな感じになるでしょうか。
秋吉
工場にはものを作るロボットや大きな設備がたくさん並んでいます。
そういう設備に注目が集まりがちですが、設備を動かすのも設備を作るのも結局「人の力」なのです。
だから、私の中では「ものづくりは人づくり」であり、一流の製品を作るには一流の人材が必要だと考えています。
今までできなかったことにみんなの力を合わせて挑み、設備を動かして製品を作ることに喜びを感じているのです。
斎藤
話せる範囲で結構ですが、個人的な趣味や目標などはございますか。
秋吉
私はレザークラフトに以前から興味があり、ラジエーターの研修で出張していた際、1人の時間が持てましたので、これを機に始めました。
趣味で手帳や財布を作るのはものづくりといっしょで、完成した形をイメージしたうえで、下準備を進め、基礎をしっかりと学んで初めて自分が納得できるものを形にできると思います。
これも自分で作った一例です。
斎藤
すごく美しいですね!