デンソー福島その9|「どうしてそこに至ったのか」を聴きたい
「どうしてそこに至ったのか」を聴きたい
斎藤
続いて12月に仙台で開催した「第一線監督者の集い」で発表された経験談をお聞かせください。
このイベントの企画委員でもいらっしゃる村上課長のご指名だったと伺いましたが、そのときはどんな気持ちでしたか。
秋吉
これまで大勢の前で発表した経験はありませんでした。
資料の作成も今回が初めてです。
だから、非常に不安でしたが、村上課長から「経験したこと伝えるだけ」と後押しされ、やってみようと決断しました。
斎藤
非常に分かりやすい資料だと感じましたが、プレゼンテーションも含めて準備をするまでにどんな苦労がありましたか。
秋吉
最も苦労したのは、これまでにいろいろと経験してきたことをどう話せばうまく伝わるだろうかという点です。
資料作成は事前に福岡大会(第一線監督者の集い:福岡)を見学に行ったほか、過去の発表者の資料などを参考にしました。
でも、仕上がるまでに何度か村上課長に見せたのですが、「これではただの改善事例だろう」などと指摘を受けました。
「ものがこう変わった」とか「何をした」という事例の報告でしかないと指摘され、内容を修正しました。聞く人は「自分が感じた現状とのギャップや、なぜそういうふうに思ってやったのか」を聞きたいはずだと言われ、はっとしました。
どうしてそこに至ったのかがポイントだと感じたのです。