デンソー福島その11|管理者から見た「ものづくりは人づくり」とは?
管理者から見た「ものづくりは人づくり」とは?
斎藤
村上さんにうかがいます。
ものづくりが人づくりという考え方が今のお話を聞いていて職場全体に浸透しているように想像できましたが、管理者の立場でそうすることを心がけていらっしゃるのでしょうか。
村上
私は2016年、熱交換器生産ラインの立ち上げに際し、課長として赴任しました。
職場は平均年齢28歳の若さです。
若いだけに素直に物事を聞いてくれるほか、明るさや前向きさが会社の雰囲気としてあります。
これは逆にやりやすい面といえるでしょう。
何かの刺激を与えると反応してくれます。
あとはメンバーを引っ張る人がどう心がけるかが問題だと思っています。
だからこそ今が成長期で、みんなが本当にやる気を出してくれると信じています。
HVACの組み付けラインでは、人が部品をセットする動きをロボットに覚え込ませます。
現場の人が動きをロボットに教えているわけです。
だから、「ものづくりは人づくり」となるのでしょう。
会社としては稼働率や不良率の目標が厳しく設定されていますから、作業が進化していかなければなりません。
そのラインや設備をよく知る人が改善に携わって初めて、目標達成が実現します。
会社や工場が成長していくためには、やはり人づくりが大切なのです。
中本
ものづくりのための人づくりを進めるうえで、秋吉さんのようなリーダーが情報発信することが若い職場への良い刺激になるでしょう。
「第一線監督者の集い」を今後も活用していただき、積極的に情報発信してほしいと思います。
村上
同じように悩み、苦しんでいるチームは必ずあるでしょう。
そういう方たちに参考にしてもらえればいいですね。
中本
ありがとうございました。