株式会社日立メタルプレシジョンインタビューその1│係長と班長の役割とは?
株式会社日立メタルプレシジョン 品質保証部 品質保証1グループ 1係 係長 戸崎徹様、
小グループ活動のリーダー 門脇潤様にお話を伺いました。
日本能率協会の成富一仁がインタビューします。
(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
係長と班長の役割とは?
成富
はじめに戸崎さんの、現在の役割や担当されている業務内容について、お聞かせいただけますでしょうか。
戸崎
今は、27人の作業者がいる現場の係長をしています。
生産、品質、労務のほかにも、メンタルな部分の管理をしています。
生産性を30%上げなければなりません。
そうしたところも合わせてやろうとすると、生産や品質にも全て関わってきます。
様々な施策を現場に展開しながら、会社の意向なども作業者へ伝えつつ、職場を盛り上げていくことが役割と考えています。
成富
一緒にお仕事をされているメンバーの方の年齢層についてお聞かせ頂けますでしょうか。
戸崎
年齢は、25歳ぐらいから定年近い方もいらっしゃいますので、幅広いですね。
また他の地区にも事業所があるのですが、そこと合併した際に、こちらの工場に来られた人が多いです。
ほかにも、アルバイトから入った人、派遣から入っている人など、様々です。
付きあいとして現場では、班長の門脇が一番長いです。
門脇
現場だとそうですね。
成富
門脇さんの役割や担当についてもお聞かせいただけますか。
門脇
私は戸崎係長の組織の班長をしています。
係の中には3つの班があり、私は2班の班長になります。
現場は2つの班で動いて、昼夜の2交代勤務をしています。
役割は、日々の生産の流れや材料の流し方などを班員に伝えて、生産に関する流れを作っていくことや、新人が入ってきた時の教育を実施しています。
その中で一番大事にしている事は、班員のコミュニケーションです。班員の様々な意見、例えば、すぐに上司に言えないような意見などを、できるだけすくい上げていきたいなと思っています。
そのために話しやすいような雰囲気であるとか、中間の位置に立てればいいなということを大切にしています。
第一線監督者の集いでの発表を終えてから、社内に改善マイスターという制度ができました。
社外発表に行かせてもらったことで、改善マイスターのメンバーにも選んでもらい、活動を進めている最中です。
成富
改善マイスターは、普段の生産の業務とは別のプロジェクトなのでしょうか。
門脇
そうですね。
社内に改革推進室という部署があり、そこと共に活動を進めています。いわゆる事務局的な業務と、現場とのあいだに立つ感じです。
直接現場にいるということで、現場の状況もわかっているつもりでいますし、それをまた全社活動に波及する、その橋渡し的な役割になるのかなと思います。
あとは、現場の方と一緒になって学んでいくような仕組みを作って、社内に展開しています。
そういったことで現場とやりとりをして、現場自体を活性化するということにも取り組んでいます。
成富
門脇さんの班員の方は何名いらっしゃるのでしょうか。
門脇
9名の班を担当しています。
昼夜の勤務がありますので、昼勤では班を超えて全体を見る必要があり、多い時には約20名を受け持っています。
成富
昼夜勤務やっているからこその悩みや、難しさはありますか。
門脇
昼夜勤務に限った事ではありませんが、異なる班のメンバー同士のコミュニケーションの
難しさはあります。
その部分では、どうやって意思疎通を促していくのかということが課題ではあります。
次回に続く。