株式会社日立メタルプレシジョンインタビューその2│実際に発表をした感想は?
株式会社日立メタルプレシジョン 品質保証部 品質保証1グループ 1係 係長 戸崎徹様、
小グループ活動のリーダー 門脇潤様にお話を伺いました。
日本能率協会の成富一仁がインタビューします。
(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
実際に発表をした感想は?
成富
昨年の第一線監督者の集いでは、お二人に発表していただきました。発表時の率直な感想などをお聞かせいただけますか。
戸崎
最初は、自分たちが出ていいのだろうかという思いがありました。
大企業の方ばかりが発表していて、こんなちっぽけな会社が出ていいのかということを、行く前には感じていました。
でも、発表した時はすごく楽しかったですし、気持ちよくこの場に立てて嬉しかったというのが率直な感想です。
どこかで覚悟を決めたというのでもないですけれども、行くところまで行っちゃえというような感じで、発表しました。
本当に発表できてよかったというのが、一番の感想になりますね。
成富
ありがとうございます。
門脇さんはいかがでしょうか。
門脇
私は、活動を実際に実行する若手の立場として発表しました。
私も見るからに大企業の方ばかりで、「発表していいのかな?」とは思いました。普段現場で仕事をしていると、あれだけ大人数の前で発表する機会はありませんので、もちろん緊張もありましたけれども、終わってみれば楽しかったです。
発表の資料を作っている時や、活動を進める中でいろいろ学ぶこともありましたので、そういったものも全部出せたことで達成感があり、本当によかったです。
発表内容で苦労を乗り越え得たこととは?
成富
発表された内容で苦労された点や、一番大変だった点はどこでしょうか。
戸崎
発表の時の内容ももちろんですけれども、班長に指示を出し、その指示により部下が動き成り立っていると当然思っていました。
ふと気づくと自分が主となって、全部を指示していました。
任せてもらってなんぼというような気持ちもあったので、「自職場は大丈夫です、部下が一緒についてきますから」というような感じでやっていました。
自己満足だったのです。
でも実際には、自分も波があるので、やる気がなくなった時にはもう何も動かない状態で、これはやはりまずいなと思ったのですね。
日立メタルプレシジョンが将来的に、それこそ100年続いていかないといけないということを考えると、こういう状態はよくないのだろうなということが徐々にわかってきたという感じです。
やはり組織で活動することは大事だと思っておりまして、私の下にも班長が3名いますが、自分が動かなくても、その班長のところからひとつの組織として動いていくような形にしていかなければならないということが分かってきました。
その為には、まずは自分を変えることが、このあいだの発表内容で一番大事なところかなと思います。
ただ、そうは言っても、ついつい出しゃばってしまい、と、繰り返してしまうこともありますが、後で反省しながら見守っていくよう、また、主体性を尊重しながら、みんなにさせてみるということをしなければと、今は思っているところですね。
成富
門脇さんのご自身が苦労された点や、乗り越えられたことなどはございますか。
門脇
今、言われたように、係長から指示されて自分たちがやるというのが今までのスタイルでした。最終的に成果も出ていたので、みんな指示通り活動していました。
ですが、様々な活動をやっていく中で、自分たちの意見や思いが出てきた時に、お互いの立場もあり、意見が言えないことがありました。
その当時は、まだ班長ではなかったので、班長を差し置いてどこまで出ていっていいものなのかが悩みであり、壁に感じているところでありました。
そしてその壁は超えないといけないということが、一番苦労した点です。
でも、結局は考えているだけでは辿り着かないので、やはり行動に移すことが大事なのかなと考えています。
ちょうど会社でプロジェクトが発足して、その中に、「50点でいい、すぐやれ」という言葉がありました。
自分たちにとっては、考えて、分析して進めることはとても不得意だったので、「50点でいい」という言葉で、「それならできるかも」と思い、とにかくどんどん行動に移していって、壁を乗り越えてきた面があります。
次回に続く。