JFEスチールその9|最も影響を受けた上司とのエピソードとは?
斎藤
南部さんは入社以来ずっと保全職場にいらっしゃると思いますが、影響を受けた上司の方や印象に残る言葉、エピソードはありますか。
南部
たくさんありますね。
影響は非常にたくさん受けました。
だいたいはそのときどきの上司からです。
こんな偉そうな発表をしていても、リーダーになりたてのころはワンマンに振る舞う困った監督者でした。
そのときの助言が「1人の力ではどうにもならないことがある」だったのです。
いろいろな意見を聞きながらやると自分のスキルが上がり、考えも広がります。
会社からマネジメント研修を受けさせてもらい、やはり人を大事にしないとものづくり企業は成り立たないことをつくづくと感じました。
きっかけは本当にたくさんあったのです。
斎藤
いろいろと影響を受ける中で南部さんが大きく変わったのはいつですか。
南部
私がリーダーをしていたころの上司に呼ばれ、アドバイスを受けてからでしょうか。
斎藤
保全の仕事で一番面白いことは何でしょう。
南部
保全の面白みというのは、効率的な修理方法やラインを止めない方策を考え、実行することで喜ばれる点でしょうか。
私は工場の設備を見ていますが、改善のお願いを受けて実行するととても喜んでくれます。
そこにやりがいを感じます。
喜んでもらったうえに、評価してくれたらなおさらうれしいものです。
もちろん、自分でも仕事を達成した喜びを感じますから、本当にやりがいのある仕事だと思っています。
斎藤
個人的な趣味やこれからの目標について教えていただけますか。
南部
発表ではあまり出していないのですが、実はいろいろなことに手を出しています。
ゴルフ、テニス、野球、ボーリングといったところです。
職場にはボーリングが好きな子、テニスをやりたい子、ゴルフをする子などさまざまな人がいます。
その子たちとボーリングやテニスなどをすることでコミュニケーションを図れます。
趣味を増やすことはコミュニケーションを広げることにもつながっているのです。
ちょっと大変ですけどね(笑)。
斎藤
今後、仕事を含めて何かやってみたいことはありますか。
南部
4月から統括職になり、合計3つの職場を見ています。
職場を見比べていくと、違うところがたくさん見つかります。
それをどうやって改善し、良い方向に持っていくべきなのかを常に考えているところです。
会社生活も残りが短くなりましたが、その中でいかに住みよい職場にし、次へ伝えていくかを検討していきたいと思います。
次の世代の作業長に、考えることが仕事だということを分かってほしいとも考えています。
(その10につづく)