日産自動車九州インタビュー2|第一線監督者の役割で大切な3つのこととは何か?
第一線監督者の集い:九州企画委員 日産自動車九州の佐藤義則さん(製造部 現場管理推進グループ シニアスタッフ)に日本能率協会 成富一仁がお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
第一線監督者の役割で大切な3つのこととは何か?
成富
日産自動車九州さんでの第一線監督者の役割はありますでしょうか?
佐藤
あります。
弊社では7つの管理の教科書があります。
「安全衛生管理、労務管理、品質管理、作業管理、原価管理、在庫管理、設備管理」です。また、それを総称して現場管理といいます。
今質問があった監督者の役割は何ですか?と聞かれたら、全監督者が次の3つを言えなくてはいけません。
『1つ目は目標の達成、2つ目は仕事の標準化とその向上、3つ目は部下の育成』です。
この3つを具体的に紹介しますと
①目標の達成は
目標必達に向けてPDCAの管理サイクルを回すこと。また目標と現状のギャップが発生したら直ちに対策を打ち改善を図っていくことです。
②仕事の標準化とその向上は
仕事の最適な標準を確立して徹底して実行する。そして、標準が向上していく状態をつくることです。
③部下の育成は
人づくり・チームづくりのふたつがあり、前者は部下の能力を引出しプロとして育成、他の物との協調、協力していける主体的な人間関係づくり。後者は、集団としてのまとまりを醸成するものです。
現場でいざ実行となるといろんな変化や障害もありますので中々思う様には行きませせん。問題・課題の解決スキルは基より、監督者より年配の部下が多いなどからより高いモチベーションやピープルマネジメントのスキルが求められています。
成富
今おっしゃった3つを達成することが第一線監督者の役割の必須条件ですか?
佐藤
そうですね、弊社では15~20名ぐらいの部下を監督している工長、50~60名くらいの現場をまとめる係長が監督者ですが、その方達の果たすべき役割になります。
成富
ありがとうございます。
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