日産自動車九州インタビューその1|今の職場と与えられた役割とは?
第12回 第一線監督者の集い:福岡(旧第一線監督者の集い:九州) 企画委員の日産自動車九州 iFA推進室 現場管理推進グループ シニアスタッフ 野田安則様にお話を伺いました。日本能率協会の成富一仁がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
今の職場と与えられた役割とは?
成富
最初に野田さんが今、所属している製造部iFA推進室現場管理推進グループの役割と、野田さんが従事されている仕事についてお聞かせください。
野田
まず、簡単に自己紹介しますと、私は1978年に日産自動車へ入社しました。
当時は日産自動車九州工場と呼ばれていました。
最初は塗装課に配属され、その後34年間、塗装の仕事に従事しました。
34年間の在籍期間の内、監督者を14年間務めさせて頂きました。うちの会社では工長、係長が監督者と呼ばれています。
2012年4月から人事課の安全健康管理グループで安全を4年間担当し、今年の4月から現在の課に配属されました。
モノの流れの整流化と安価な自動化(現場の知恵を絞ったからくり改善)の導入を目的とした内製モノづくりチームと工場を統括した現場管理の推進が我々の役割です。
私は現場管理の方を担当しています。
日産自動車九州には、5つの部があります。
管理部、人事渉外部、工務部、品質保証部、それから製造部です。
その5つの部にそれぞれの課がまたがっていて、それぞれの課の現場管理や人材育成を人事課の教育グループと一緒になって進めています。
主な業務内容は、「日々実施すべき現場の管理を決めた通りに愚直に実行すること」
所謂、日々の現場管理の充実と現場力の向上及び人材育成です。
部長現場管理診断の企画・運営フォローや、お手伝いをすることもあります。
工長のところへ行って日々の管理状況など話を聞き、不足しているものをフォローしたり、指導したりもしています。
監督者のレベルには、ばらつきがありますが、できるだけばらつきをなくし、同じレベルにしなければなりませんから、そのための取り組みも行っています。
成富
グループは何人ぐらいで構成されていますか。また、全員が監督者の経験をされているのでしょうか。
野田
私が担当する現場管理推進グループは3人です。
グループの内訳は、私と現役の係長と工長です。
日々の管理を指導していきますから監督者でなければ出来ません。
成富
あえて現役の方を入れる理由を教えてください。
野田
現役の係長の中に教育担当係長が、各課に配属されています。
係長の中でも様々な経験を積み、知識を持っている人を教育担当にし、その課の教育全般を担当しています。従って、我々のグループにも1人在籍しています。
工長を入れている理由はキャリアパス、今後の育成のためです。
将来のことを考えると、色々な経験を積ませておくべきです。
我々のグループに入れば、色々な職場を回り、職種によって違いがあるものづくりの思想や考え方を知ることができます。これは非常に良い勉強になります。
自己啓発にも有効と考え、工長を加えています。
成富
工長や係長はローテーションで頻繁に交代しながら回しているのですか?
野田
現在は2年周期で回しています。
上位者からは、現役だとやりづらかったり、いいづらかったりするところがありOBの方が良いのでは?との意見もありますが、今のところはそういう形になっています。
今後の検討課題です。
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