日産自動車九州その8|発表者となって広がる視野とは?
畑野
今回の第一線監督者の発表について、最初に発表の話が持ち上がったとき、どうお感じになりましたか。
山下
正直にいうと、監督者になって日が浅い自分には荷が重いと感じました。
期待を背負っていることは感じていましたが、私の組がまだ地に足がついていない段階で発表を兼務するのは非常にきついことです。
会社を代表して第一線監督者の立場で他企業の方達に発表するとなると、自分の感情や想いだけで仕事を進めていくのはだめで、もっと客観的に第三者目線で進めなければなりません。
それまでの私は自分の想いが強いタイプでしたから、第一線監督者の発表を経験することで自分自身の視野が広がるのではないかという思いもありました。
これは今回の発表というチャンスをいただき、良かったことに挙げられます。
今まで会社の目標を達成することが第一線監督者の責務だと考えてきましたが、それを外部の人が見ると押しつけがましいとか強制していると映るかもしれません。
今回の発表では他企業の方達からみても恥ずかしくない第一線監督者はどんなものなのか、客観的に見るきっかけを作ってくれました。
さらに、最優秀事例賞をいただいて、会社で全く知らない人からも声をかけられるようになりました。
本当に良かったと思います。
畑野
周囲の目が変わったということでしょうか。
山下
確かに変わりましたね。
半年に1回ぐらい健康診断と身体測定に行くのですが、そこの看護師さんや日頃関わる事のない事務関係の方達にも「社内放送見ましたよ。おめでとうございます」といわれました。
今では職場に行くことが楽しくなっており、本当にみなさんに感謝しています。
八尋
社内で発表シーンの映像を流しましたか。
山下
月に1回、社長が月頭放送で15分ぐらいの話を流していますが、そこでうれしいニュースとして伝えていただきました。
舞台で賞状をもらったときの写真といっしょに放送されたほか、スマイルニュースという社内新聞のような冊子でも写真をつけて紹介していただきました。
全従業員が見ていますから、一躍有名人になったという感じです。
来週のゲストホールで全監督者300人ほどを集め、もう一度発表することになっています。
八尋
なかなか中身を伝えるのは大変でしょうから、どうなさるのかと思っていました。