トヨタ自動車九州その5|発表が決まったときの感想とは?
畑野
「第一線監督者の集い:福岡」で事例発表者として任命されたとき、どうお感じになられましたか。
篠原
弊社の発表は部署ごとの持ち回りになっています。
今年度は部品部の番だったのですが、部品部は工長が全員で16人おります。
その中で私を選んでいただいて、まずは、「自分でいいのかな」と感じました。
それまで「第一線監督者の集い」は2回ほど聴講のために参加したことがありました。どの会社様も非常にしっかりと整理した内容の話を、堂々と発表していました。
「あの場」に立つのはちょっと気が引ける思いが正直いってありましたね。
菅原
うちは部署がたくさんあるので、持ち回りにしています。
昨年から次は部品部という話をしてあったのですが、年初にお願いに行った際、ちょうど課長が交代した時期でもあって、辞退したいという話が出ていました。そのタイミングで僕が関わりはじめました。
上司の方に理由を聞きに行きましたところ、プロジェクトがいろいろと重なり、やはり多忙ということでした。
それで、「忙しいのはわかりますが、忙しいからこそやってほしい。他の部署もみんな忙しい中でやられている。部下を育成しようという熱意があるのならうけるべき」と訴えたところ、ある課長が「やらせてください」と手を挙げました。
その課長はやる気満々でした。「部下が忙しくても自分が何とかする」「人手が足りないならなんとか助ける」といってくれました。熱い情熱があったと思うのです。ですから今回の発表で彼も、高いモチベーションで、練習も重ねて、発表に至ったのです。
篠原
生産準備の仕事もしていまして、ESのフルモデルチェンジとUXの立ち上げがある時期でした。
だから、私も「立ち上げ時の忙しいときに」という思いは確かに持っていました。
菅原
でも、最優秀事例賞を取って「どうだい」という感じになったでしょう。
今は次長らも「良かったね」といっていますね。