トヨタ自動車九州その9|第一線監督者の集いの活用方法とは?

畑野
次に菅原さんにお話をうかがいます。

「第一線監督者の集い:福岡」の企画委員でいらっしゃいます。
トヨタ自動車九州様としては、この第一線監督者の集い:福岡をどんな位置づけに置き、どう活用されているのでしょうか。

菅原
TPSに異動してきて「第一線監督者の集い:福岡」の企画を引き継いだわけですが、「九州のものづくりを強化するための登竜門」がキーワードではないでしょうか。

高い目標があれば、そこを狙いたくなりますが、それは簡単に達成できるものではありません。

周囲もその点を意識しながら、みんなで協力する。

そういう風土を持つ会社に変わることができたら、ますます良くなるでしょう。

そのことを上のものは理解しておく必要がありますから、社内の数多くの人にも聴講してもらうことが大切ですね。

今回は「第一線監督者の集い:福岡」への参加が多かったのですが、それだけみんなが関心を持ってきたわけですから、非常に良いことだと思います。

畑野
参加した方から何か反応はありましたか。

菅原
やはりありましたよ。

今回は人事の方も確か初めて参加したと思います。

安全衛生の担当もそうですね。

上の人に1回来てほしいということでお願いして参加してもらいました。「こういうことやっとるんだね」と、みんな感動されていました。

まして、最優秀事例賞まで取りましたから、聴講にきてくれた方たちもうれしいし、誇りに感じてくれていましたよ。

そうすると、若手も「自分もあんなふうになりたい」「優秀事例賞をねらいたい」と思いますね。第一線監督者の発表はQC活動などにも裾野がひろがっていきますよね。

畑野
篠原さんが発表の準備を進める中での変化を感じましたでしょうか。

菅原
そのときはどんなストーリーにしたらいいのか、上司の方からあれこれ相談を受けていました。

過去の事例を見ると、人間関係や組織、困りごとをテーマにした発表が多かったですから、そこら辺をストレートに出した方が良さそうだとアドバイスさせていただきました。

篠原さんもご苦労されながら部下といっしょになり、マンツーマンでピラミッドを積み上げていくような作業をされていました。

そこへ上司の方のいろいろなアドバイスが入り、今回のストーリーに仕上がったのだと思います。

ただ、期限があります。

この手のものは切羽詰まった末に出すことが多いですが、印刷などいろいろとあとの作業があるもので、ぎりぎりまでに仕上げるというわけにもいかず、そこが最も大変だったようです。

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