トヨタ自動車九州インタビューその4|製造現場において重要なこだわりとは?

第11回 第一線監督者の集い:福岡(旧第一線監督者の集い:九州) 最優秀事例賞受賞者のトヨタ自動車九州 苅田工場 パワートレーン部 第2エンジン製造課 工長 日高明博様にお話を伺いました。日本能率協会の成富一仁がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

製造現場において重要なこだわりとは?

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成富
最優秀事例賞を受賞してから、社内で変化はありましたか。

日高
ありましたよ。

みなさんに「おめでとう」といわれ、周りの反響が大きかったです。
社長からもねぎらいのメールをいただきました。

常務取締役からも「うれしかった。精進してきた結果だね」と、直接電話でほめられました。

これはうれしかったです。

成富
いっしょに働いている方たちからの反応はどうでしたか。

日高
上司も大変喜んでくれました。

職場の仲間達からは、「自分たちの上司が認められて賞をもらったのが誇らしい、もっと自分たちも精進し、後輩のためにもいろいろな問題解決を逃げずにやっていきたい」といってくれました。

成富
実際のところ、最優秀事例賞は参加者の投票によって決定します。

審査員が選んだのではなく、参加していた人の投票で選ばれたということは、同じような環境で頑張っている人たちに共感を与えたり、発表に感動したりしていたのだと思います。

日高
恐縮です。

成富
事務局では共感を集めたのだなと思っています。

日高
ありがとうございます。

製造現場は企業の大きさとは関係なく、人と関わり、品質や安全、コストと向き合わなければならない点はどこも同じだと思います。

面倒くさいと思わずに、面倒くさいことを粛々とやれる人を育てていかないといけませんね。

成富
賞を取ったあとの次の目標は、見えてきているものがありますか。

日高
今はおかげさまで、トヨタ自動車や海外向け製品のエンジン受注が好調です。

派遣社員の方も、いっしょに生産をしています。

改善力が大切であることは勿論です、派遣社員であろうと、正社員であろうと、人を育てることのじょうずな人を残していきたいですね。

短期間で技能を伝承する能力を備えた人づくりが目標になっています。

成富
具体的に実践していることはありますか。

日高
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」と先人が言ったように例え小さな問題でもすぐに現場へ向かい、いっしょになって「なぜ、ナゼ」と一緒に考えるようにしています。

生産性が上がらない時など、生産の阻害要因が何か?引き取りに対し仕掛けはよいか?余分なものを作っていないかと、生産管理板を見ながら現場で議論しています。

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