トヨタ自動車九州インタビューその5|「安定してものを作る力」に必要なことは?

第11回 第一線監督者の集い:福岡(旧第一線監督者の集い:九州) 最優秀事例賞受賞者のトヨタ自動車九州 苅田工場 パワートレーン部 第2エンジン製造課 工長 日高明博様にお話を伺いました。日本能率協会の成富一仁がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

「安定してものを作る力」に必要なことは?

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成富
他の企業でも第一線監督者の方がたくさん働いています。

同じ環境下で働く方々にメッセージはありますか。

日高
やはり製造現場は「温情友愛の精神」が必要だと思っています。

好き嫌いで人を見てしまうと、感情にどうしても支配されてしまいます。
好きも嫌いも全てひっくるめて認める所からが始まりで、自分自身も受け入れてもらえるのではないかと思います。
その上で、仕事の質・働きを高めていくようにすべきだと思っています。

成富
他にはありますでしょうか

日高
テレビで匠の技能を持つ方を紹介する番組をよく見ます。

そのとき、安定してよいものを作り続ける力も匠の技ではないかと思えてくるのです。

自分の職場は製造ラインですから、いかに「よい品」を作り続ける力があるかその為の「よい考」を生み出す事が最大の課題と思っています。

品質にはどうしてもバラつきが出てしまいますが、それを潰し安定した精度で良い製品を作り続ける技能も匠の技だと考えています。

成富
確かにそうですね。

日高
ものづくりを通し、安全・品質・生産等の活動で標準とルールをつくり、決めた事を守れるように継続的に訓練・観察・指導する事、また決められた標準とルールが最適なものか常に考え改善していく事に拘りながら仕事をしていきたいと思っています。

成富
どうもありがとうございました。

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