TOTOその6|改善スピードを上げた原動力とは?
斎藤
今までのQC活動は1年間に1テーマで動くのが通例だったそうですが、ボトルネックの改善をすることで1年間に2テーマを進めることができるようになったそうですね。
工藤
はい。人がよく通る場所にボードを設置して、進捗状況を掲示するなど見える化を図りました。
改善が順調に進んでいるのか、それとも助けが必要なのかが、ボードを使ってひと目で分かるようにしたのです。
遅れている工程にはいつでもフォローに入れる体制を組み、半年で終わらせるスケジュールを立てました。
それから、進捗状況の報告も月に1回開かれる電子機器製造課全体の朝礼で行うようにしました。
各サークルが競い合えるようにしてスピードを上げたわけです。
斎藤
そうなると、職場のメンバーの気持ちはどう変わりましたか。
工藤
遅れているところは「やばい」と感じたでしょう。
だからといって、放置するわけではありませんから、みんなで協力して半年間で終わらせようとモチベーションを上げていってくれたと思います。
斎藤
非常に前向きにとらえていらっしゃったのですね。
豊久
やらされ感ではなく、自分たちでやっているという感じです。
工藤
やはり、結果が出ないと何のためにやっているのか疑問に感じることがあるでしょうが、改善により結果が出ている。そこが大きく変わった部分でしょう。
斎藤
一連の活動についてうかがい、工藤さんご自身も大きく変わられましたが、職場のメンバーもだいぶ変わったのではないかと感じました。
(その7へつづく)