TOTOその9|女性職場で気にかけている点とは?
斎藤
女性が多い職場ということで、他の工程に比べて違った部分があると思いますがいかがですか。
工藤
普段気を付けていることとしては、女性がしゃべっているときに、横から「でも」などと口をはさんで話をさえぎらないことです。最後まで話を聞くわけです。
例えば、意見を聞いたとすると「そういう意見もあるよね。それはすごくいい。それではこういう意見はどうですか」といった調子で、最初は相手の意見を取り入れ、そのうえで自分の意見も少し加えるように心がけています。
斎藤
話を聞いてもらえて信頼感ができるのは、私も女性だから非常によく分かります。
工藤
話を聞いてくれるだけでよく、そこでうなずいていてほしいということです。
斎藤
子育て中の社員の方はどうしても急に子供さんのフォローをしなくてはならないケースもあると思います。そのようなとき、どうやって職場としてカバーしていますか。
工藤
急な欠勤が出たときにはすぐにフォローを入れるようにしています。
そうするとどうしても別のところが手薄になりますが、必要性の低いところからより高いところへ人を移して対応しているわけです。この部分は製造だけではなく、生産管理(計画)も含めて、優先順位を付けて生産しています。
斎藤
そういう考え方で部下の方を説得すれば、みんなが分かってくれるのでしょうね。
工藤
はい、「ここは止めておいてもいいから、こちらの応援をお願いします」といっています。
以前は他の社員からの不満がなかったわけではありません。
例えば、こっちを休んで私は応援ばかりというような不満です。
どうしても、オールマイティーでどこでもこなせるキーマン的な社員にお願いすることがでてくるのです。
仕事がどこでもできるのだから、その点を評価し、それを伝えるようにしています。
(その10へつづく)