TOTOその10|今後チャレンジしたいこととは?
斎藤
今後やりたいことや仕事上でチャレンジしたいことはありますか。
工藤
今は新しい組長が育っている段階です。
係長は自分を育てたという思いを持っていると思いますが、私もそういう思いで部下を引き上げていきたいと考えています。
豊久
職場自体も人が入れ替わってきていていますが、電子基板を製造しているのに、下の世代は、はんだ付けや電気などの知識がまだ弱いのです。
私たちがいつまでも製造現場にいられるわけではありませんから、持っている知識や技術を下の世代に引き継ぎ、工藤らがそれを引っ張っていく力を持ってほしいと考えています。
工藤は確かに変わりました。周囲の人たちからもそういう話を聞きます。私もとてもうれしい。
一方新任の組長は自分のことでいっぱいですし、まだこれから学ぶことも多いので、まずは新任組長を育てることが大切です。
工藤が持っているものを新任組長へ伝え、良くしていってほしいと思っています。
はんだ付けなら知識を覚えるだけでいいですが、人は10人いれば10人とも性格が異なりますから、その人に合ったアプローチ方法を見つけなければならず、育てるのが大変です。
同じ方法で教育して全員が育つことはありません。
斎藤
マニュアル通りにはいかないわけですね。
(その11へつづく)