トヨタ自動車インタビューその2|自分が発表者に決まった時の率直な気持ちは?
第一線監督者の集い:名古屋 発表者のトヨタ自動車株式会社 伊藤敦志さん(本社テクニカルセンター ボデー統括部 ボデーCAD課 GL)に日本能率協会事務局(JMA)がお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
自分が発表者に決まった時の率直な気持ちは?
JMA
社内でずっと続けてこられた活動での実績が認められた、ということなのですね。
「第一線監督者の集い」は、社内の発表会とは、趣旨や傾向が少し異なる部分もあったと思いますが、ご自身が、トヨタを代表して参加することが決まったときのお気持ちはいかがでしたか。
伊藤
参加が決まったときの正直な気持ちは、「僕でいいのかな?」と思いました。
僕の中の勝手なイメージですが、やはり第一線監督者と聞くと、どうしても工場や生産現場での話というのが強くありました。僕はCADで設計分野ですから、普段オフィスで仕事をしている人間が発表して、果たして周りは納得してくれるのだろうか、学ぶものがあるのだろうかといった不安はありました。
でもその後冷静になって、僕も組(チーム)を持っていますし、それは工場でも同じことで、人間を育てるという面では何も変わらないと思い、そういった部分から何か発表できればいいかもしれないなと考えるようになりました。
JMA
まさしく、「第一線監督者の集い」の、本来の趣旨はそこにあります。
QCサークルでは、品質管理ですとか改善点などについていろいろと発表されていると思いますが、「第一線監督者の集い」での発表はどちらかというと、リーダーがどういうふうに組織や活動を通じて、ご自身はもちろん、チームや組織がどのように成長していったのかというところに主眼を置いています。
今回、参加が決定した後、職場の皆さんの反応などはいかがでしたか?
伊藤
やはり僕と同じように、第一線監督者という言葉に対して、生産だとかのイメージを持っていて、あまりピンと来ないメンバーのほうが多いのかなという気はしました。
でも、参加して良かったなと思ったのは、第一線監督者は、やはり自分の職場にも当てはまるし、見方を変えないといけないんだ、というふうに職場が変化していったことですね。
実際にはこのことで僕も変わったのですが、それは嬉しかったことでした。
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