(福岡)企画委員交流会その2 ~改善の好循環マインドはこうして醸成する!~
コベルコ建機 生産本部 広島事業所 事業所長 田川 博文 様と「第18回第一線監督者の集い:福岡」にて最優秀事例発表賞を受賞された広島事業所 五日市製造室 班長 川本 強様に当企画委員の相互交流会後(コベルコ建機様ご訪問)、意見交換を実施しました!
(※以降敬称略、所属・役職は2023年9月29日時点)
田川氏
以前は、全く改善活動が活発でなく停滞していた時期もありました。
それを活性化させるべく、
意図的に組織として生産技術部(ものづくり推進部)の中に改善推進グループを創設し、
そこが事務局となり積極的に活動を牽引しました。
QCサークル活動資格の積極的な取得も当該グループが旗振り役となり後押ししました。
質問者B
まずは組織体系を変革されたのですね。
田川氏
きっかけは改善推進グループだったと思います。
その活動が展開する中で現場にも自主的に改善を進める態勢が醸成された気がします。
継続的な推進により改善活動が波に乗り、川本のような人材が増えてきました。
こうなればもう組織は不要です。
改善推進グループを解体し、今年からは現場主体で進める方針としました。
製造現場の係長や職長が改善の推進役となるよう変わってきた、軌道に乗ってきたと感じています。
はじめは上の意志が無ければ変わらなかったかもしれませんね。
質問者B
様々な改善を進める中で、改善事務局のバックアップで助けられた点、逆に足りなかった部分があったら教えてください。
川本氏
自分の改善知識が足りない部分を生産技術に相談すると、
すぐに現場に来て「こういうものがあるよ」「こういうことをやってみようか」と対応してくれたため、
スピーディに改善を進められた点は非常に良かったと思います。足りなかった部分は特になかったですね。
質問者H
製造現場と生産技術で担う改善はそれぞれどのレベルまで求めていますか?
田川氏
生産技術の改善には効果、すなわち経費削減がベースに求められるでしょう。
一方現場は、定量的な効果よりも定性的な効果を重視した改善でよいと思っています。
現場の作業者が「仕事が楽になった、便利で作業しやすくなった」と喜ぶ。
この点が最も大切であり、活力・活性化の源であると考えています。
川本には現場の改善レベルを超え、より高い視座で生産性や品質の向上に取り組んでほしいと思い、
生産技術部で挑戦してもらうことにしました。
質問者B
新たな部署での抱負も教えていただけますか?
川本氏
これまで取り組んできた改善活動をより深く追求できる部署のため、
現場レベルの改善から一段上がり、全体レイアウトの大胆な変更や、
自動化にチャレンジしたいと思っています。