企画委員長インタビューその5|「第一線監督者」の役割とは?

第一線監督者の集い:名古屋 企画委員長の大同特殊鋼株式会社 家田一美さん(技術企画部 技術企画室 主任部員)に日本能率協会 田頭信彦がお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

「第一線監督者」の役割とは?

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田頭
これまで、『第一線監督者の集い・名古屋』で多くの事例発表をお聞きになられてきて、何か変化やお気づきの点はございますか?

家田
以前は、各社発表の事例もQCサークルの延長でしかなかったのですが、特にここ3年程は「第一線監督者」の姿や役割が認識されてきたと感じています。
時代の変化や各人の要求・要望もありますが、厳しい環境の中でモノづくりを行うこと、つまり簡単にギブアップするのではなくて、新しいやり方を模索するという進化を、この大会が手助けできているのではないかと思っています。

たまに「第一線監督者」とはどんな人を指すのかと聞かれますが、何人以上を監督するからということではありません。

たとえば班長であれば数名、工長であれば数十名の部下がいるでしょう。
換言するならば、彼らも立派な経営者です。部下の労務管理や安全管理、健康管理などを行う時点で、すでに“第一線の監督者”であり、規模はまったく関係ないのです。

一昔前、「イエスマン」という言葉がありましたが、冒険を恐れる人が多くなったなと感じます。
言われたことはしっかりやる一方で、言われたこと以外のことについては傍観してしまう。
そこで、いい模範例としての“監督者”像を示す人が増えれば、他の仕事への関心や相互の助け合いが生まれるのではないかと考えています。
気付きや心配りですよね。

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