ダイハツ工業インタビューその4|ご自身が思う受賞できた理由とは?
求められているのは、ただの活動発表ではない。問われるのは、監督者としてどれだけ動けたか、苦心したか。自信を持って泥臭い内容を伝えられたのが受賞につながった。
第33回第一線監督者の集い:名古屋 最優秀事例賞受賞者のダイハツ工業株式会社 川村茂豊さん(本社(池田)京都工場 第2製造部 プレスボデー課 副主任)に日本能率協会事務局(JMA)がお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
ご自身が思う受賞できた理由とは?
JMA
中途半端ではなく、全てに一生懸命というところなのですね。
そういった方々の下で教えられると、自分自身も変わりますし次にも繋がると思います。
それが今のダイハツ工業 京都工場の企業風土になっているのでしょう。
改めて今回の受賞後、職場やご家族の反響はいかがでしたか。
川村
受賞した時は、安心感や解放感がありました。
やっぱりよく頑張ってくれたのは一緒に働いているメンバーですし、もちろん上司の支えもありました。
会場に応援に来てくれた先輩方も自分のことのように喜んでくれた時に、嬉しさがやっと出てきました。
受賞できた理由というのは、自分自身では全く分からないというのが正直なところです。
他の人の発表も資料の表現が工夫されており、正直自分が1番だとは思っていません。
ただやれること以上のことはやってきたと、自信を持って発表しようとは思っていましたので、それがうまく伝わったのかなと思います。
JMA
他の会社様に聞いてみると、上司の確認などで意見や意向が加わってくると、だんだん本人の言葉ではなくなってしまい、内容も薄まってしまうというところがあるようです。
今回は社内でチェックは入ったと思いますが、資料作りなどを含めて川村様にすべて一任していたという感じですか。
川村
社内チェックは、かなりありました。この事例の方がよいのではないかというようなものや、表現の仕方などもアドバイスがありました。
来嶋
ついつい難しく表現してしまうんですよね。
私らが分かっていても、まったくこの中身を知らない方々が聞いた時に分かってもらえるような内容にしなければいけないということです。
どれだけ分りやすく、いかに違う業界の方々に伝えるかというところはかなり指導が入ったと思います。
大槻
最初の指導が、ただの改善発表じゃないぞ ということでした。
この大会の趣旨である、彼がどれだけ監督者として動いたか、苦労したか伝えるというところがとても苦労しました。
JMA
社内のリハーサルは厳しくやられたという感じですか?
大槻
パワーポイントの表現から発表態度まで何回もリハーサルは行いました。
(受賞後)社内のニュースに載ったり、そういう話がきて、「すごい賞を取ったんだ。頑張ってよかった」と改めて実感しました。
受賞後のまわりの反応とは?
JMA
先ほどの話ですが、受賞後の工場長への報告はいかがでしたか。
川村
工場長にはすぐに受賞の報告をしました。
「このような発表ができてよかったです」と伝えたら、「その気になれば出来るんだ」と相変わらず厳しいお言葉が返ってきました。
でも「よくやった!」と言ってもらえて嬉しかったです。
JMA
ご家族の反応はいかがでしたか
川村
家族はきょとんとしていましたね。
私の名前をインターネットで検索すると、この受賞したことが出てくるんですよ。家族はそれで初めて受賞したことの凄さが分かったみたいです。
家族の話も発表に入れています。
練習などで帰りが遅くなる日も多く家族には心配をかけましたが、こういうことだったのだと理解してもらえたと思います。
〜4/7 page〜