コベルコ建機インタビューその2|第一線監督者の果たすべき役割とは?
第一線監督者の集い:九州 企画委員のコベルコ建機株式会社 曽利修さん(生産本部安全衛生環境室 アシスタントマネージャー)に日本能率協会 成富一仁がお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
第一線監督者の果たすべき役割とは?
成富
第一線監督者の役割について定義されていますか。
曽利
弊社では10人ぐらいの小集団のリーダーを班長と呼んでいます。
また班長を束ねているのが係長です。
班長と係長が弊社では第一線監督者になります。
成富
おおよその年齢はいくつぐらいの方でしょうか。
曽利
班長が25歳から30代の前半ぐらいですね。
係長も若くて、35歳から40歳ぐらいまでです。
これには意味があります。
現場で働いている人は年が若いですから、何か相談するにしても相手が父親位の年齢では相談しにくいからです。
ときには「第一線監督者には、自分の部下を自分の子と思え!」といっています。
親の役割もそうですが、兄の役割も監督者には果たしてもらおうと思っています。
20代で親というわけにはいきませんから、班長さんは兄ですね。
係長は立場として親です。
いろいろと相談しやすい関係にしようと、年齢層は若くなっています。
成富
現場で働く方の多くが班長を経験しているのでしょうか。
曽利
班長は適性を見て任命しています。
全員が班長になるわけではないです。
ただ、係長は班長を経験してからなるようにしています。
成富
ある程度、年齢が上がったら、次の方に交代しているのでしょうか。
曽利
班長はそこからスタッフや、係長にステップアップしていきます。
現場の子が「自分たちもいつかああなれるのだ」と目標を持てるようにしてあげたいですから、あまり長く同じ人が在任して組織に蓋をしてしまうことがないよう気をつけています。
長くいて5年ぐらいでしょうか。
それ以上過ぎると交代しています。
そうしないと、現場の子がいつまでも現場にとどまり、埋もれてしまいます。
やる気を削がないためには、ぐるぐると人を回していかなければなりませんね。
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