長野オリンパスその11|今の仕事のやりがいとは?
斎藤
この職場に入られて、もう20年近くになられるとお伺いしました。
一貫してものづくりの現場に携わって来られて、面白いこと、やりがいを感じるポイントはどういうところですか。
下村
入った当初は、ずっと金属加工を経験させていただきました。
図面などを1枚もらって、自分で材料からプログラムを考えて形にし、それをお客さまに使っていただくという流れです。
若いうちからそこにものづくりの楽しさを感じて、今までやってきました。
今は管理、監督者の立場となり、ものづくりイコール人づくりという意識が強まり、人を育てることに楽しさを感じています。
新しい設備などが入ってきても、使うのは結局人です。また、設備は決められた能力以上のことは発揮できませんが、人の考えは無限大なので、そこを引き出すことに非常にやりがいを感じています。
逆にそこをさぼると停滞まっしぐらですので、そこの駆け引きに楽しさを感じています。
斎藤
押したり引いたり、いろいろあるのでしょうね。仕掛けを作って、見守るなど。
下村
そうですね。それが今面白いです。
小宮
私も、楽しくやろうとするよりは、面白がることが大事だと思っています。
しんどいことも、いかにして面白がるかだと思います。
嫌なことを言うことも厳しく言うことも、そうやって3Sやごみ拾いをしたりするのも、普通に考えたらあまり楽しいことではありません。
楽しいことを楽しむのは当たり前なのですが、しんどいことも面白がるということが次につながるのだと思います。
下村
そうですね。ハピネスの木などの仕掛けをやって苦労しましたが、やはり自分たちの成果が見えますし、だんだんと木が満開になっていく姿を見て、とても楽しく感じられました。
小宮
達成感は非常に大切ですよね。素晴らしいです。
(その12へつづく)