長野オリンパスその16|会社の今後の取り組み予定は?
斎藤
それでは、このようにどんどん成長されている下村さんを見守っていらっしゃる草間社長、須田部長に伺いします。
職場が停滞しないように良い状態を維持したり、新しい仕掛けを作る努力をされている下村さんですが、会社としては今後どういう仕掛けや仕組みなどを作ることを考えていらっしゃるのでしょうか。
草間
現在は、まだそういう仕組みは「形」として整っていませんが、機会をつくるということは非常に重要だと思っています。そういった意味では今回下村が行ったことも一つの機会です。
各職場でそれぞれ良い取り組みが行われています。
しかし「自分たちはこういう取り組みをしているよ」という情報発信が弱かったり、共有化する機会が少ないので、周囲の職場が自分たちの職場に取り入れてうまく使うことが出来ない状況にあると考えています。
他の会社さんは、もしかしたら上手にやられているのかもしれませんが、当社の場合は今そのへんが課題と思っています。
3月で今期が終わりますが、来期の中ではその辺りを活性化させていきたいですね。
真似て更なる工夫をしてより良くしていくという動きは非常に大切だと思うので、うまく回るような仕掛けをしたいなと、今考えているところです。
いろいろな機会をたくさん作ることで、他での取組みを自分のものにして、それを知恵に変え、工夫して使いこなしていけるような仕掛けをしていきたいなと思っています。
須田
下村も言ったのですが、慣れてしまうと職場は発展しないと私も思っています。
今私が考えているのは、職場の中でチームリーダーなどをできるだけローテーションしていくという事です。
下村のように、機械加工をやっていた人間が全く畑違いのモールドの成形をやったのが良い例ですが、仕事の知識は無くても職制としてのマネジメントはどこへ行ってもできるはずです。逆に違う世界を知っている人間のほうが、いろいろな知恵が出てくるのではないかと思ったので、できるだけ職制をローテーションしていくような仕掛けをして、いろいろな刺激や新しい考えを職場の中に根付かせ、活性化していきたいと思っています。
斎藤
なかなかハードな仕掛けですね。
須田
そうですね。安定している状態を崩すような状況になるので、本当に大変な試みだとは思います。
ですが安定を求めてしまうと進化の部分が弱まってしまうので、守りに入らず、攻めに徹したいなと考えています。
(その17へつづく)