トヨタ紡織その2|コミュニケーションで工夫した点とは?
斎藤
少し人ごと感があるような職場だったということですが、それに対してどのように取り組まれたのですか。
近藤
まずはコミュニケーションが大事だと思い、全員と1日1回は必ず会話するようにしました。
それは今の立場になってから、意識的に始めました。
皆がその日どういう体調なのか、どういう状況なのかというのを把握するためにも、やはり声を掛けなければならないなと思い、苦手ながらも声を掛けるようにしました。
たとえば若いメンバーに対しては、自分が作業中、時々じっと見ていたりするので、少し興味があるのかなと思って「やってみる?」と声を掛けて、やらせてみたりしました。
そんなことを繰り返すと「自分でもできるんだ」という意識や自信が芽生えてくるのを感じました。
彼らも「班長、班長」「班長、お願いします」と頼って声を掛けてくれるようになり、作業指示も出しやすくなりました。
一方、先輩社員に対しては、私より知識も技能もあるので、なかなか「あれやってよ」「これやってよ」という指示がしにくい部分もあります。
斎藤
役割的に難しいところですね。
近藤
私は末っ子ということもあり、「ちょっとお願い、お願い」と年下キャラで振舞ったりして、コミュニケーションすることが多いですね(笑)。それも少しずつ変えようか思案しているところです。
(その3へつづく)