長野オリンパスその5|どうやってチーム育成をしていったか?
斎藤
何となく信頼関係ができて、また次に新たな仕掛けを作られたと思うのですが、いかがでしたか。
下村
職場を一体にしなければ当然方針の目標達成などはできないので、皆が共感できて浸透しやすいビジョンを作りました。
それが「みんながHAPPYになれる職場にする」です。
ビジョンを作るにあたっては、メンバーと、とことん話し合いました。
全員にアンケートを取ってキーワードを引き出したり、そのキーワードをビジョンに入れたりすることで、皆が共感しやすい内容にしました。メンバーの中には主婦の方なども多く、例えばその人たちに「能率を上げてください」と言っても、どうしてもピンと来ません。
逆に「主婦にとって幸せってどんなことですか」と聞いたときに、「早く帰ることが私の幸せです」という回答がありました。
ビジョンのキーワードの中に「早く帰ろう」や「話しやすい環境」などがあるのは、メンバー皆の率直な思いなのです。
皆で作ったビジョンのお陰で、早く帰るためには自分の仕事の効率を上げれば良いよねと、誰でも共感できるような会話が出来るようになりました。
斎藤
メンバー一人ひとりが同じ方向を向けたという感じでしょうか。
下村
そうですね。自分たちが早く帰るために改善をすれば、ビジョンの「ハッピーになれる職場」にもつながりますし、自然と方針の目標達成も可能となります。
(その6へつづく)